想像してみてください。
もし今、地震が来たらあなたは1週間~10日間自宅にあるもので過ごすことができますか?
わたしは実際に東日本大震災を経験するまでまったく危機感がありませんでした。
まさか水道が止まり、スーパーにもコンビニにも商品がなくなり、いつ食料を買えるかもわからない状態になるなど想像もしていませんでした。
避難所に行けば大丈夫と思う方もいるかもしれませんが、大災害のとき「避難所は満員で入れない」ということがどこの避難所でもあったのです。
そのため開いている避難所を探しまわる人も。
最近では感染のことも心配ですぐに避難所に行くこともできない状況ですね。
この記事では東日本大震災で自宅避難していたわたしの体験談もあわせて「これだけは備えておこう!」というものを紹介します。
いまできることは災害にあったとき困らないよう常に備えておくことだけです。
地震災害時に備えておくとよいもの
災害時に必要なものをひとつひとつ確認していきましょう。
災害にあったとき家族で1週間から10日間は耐えられるほどの水や食料が必要と言われています。
水って思った以上に必要です。
給水所でもらってくる量では家族4人で全然たりませんでした。
何度も何度も給水所に行かなくていけない状態になったのです。
水
実際に東日本大震災では断水となり3週間は水がでない状況に。
人が生きるために必要な水の量は1日3リットルといわれています。
給水所は開設されますが、飲み水はミネラルウォーターが安心。
また見落としがちですが、給水所で水をくむタンクが必要となります。
ホームセンターではこのようなウオータータンクがすべて売り切れて手に入れたくても入りませんでした。
いざというときのために3~4個ほどあると安心です。
水を入れるタンクでも種類がいろいろありますがどんなものでいいわけではないんです。
ココに注意
- 灯油缶のようなフタだけのものは水を使うときに重くて持てない
- 水をなべに移す時などにいちいち持ち上げないといけない
特に災害時にはこのようなちょっとしたことがストレスとなることも。
しかし私が紹介するこのタンクはコックがついているため、ひねるだけで水が出ます。
いちいちタンクごと持ち上げずに使うことができる。
これがあるのとないのではストレス度もかなり違います。
悪くなるものではないのでいま買えるときに購入しておきましょう。
ラジオ
ラジオはほんとうに役に立ちました。これがなかったらどうなっていたか・・・というほど。
なぜなら大震災のように広範囲で起こる地震はテレビで放送しているのも広範囲のことばかり。
自分の住んでいる地域の情報が知りたくても広すぎることや時間差があり、あまり役に立ちませんでした。
自分の住んでいる地域のピンポイントの情報が得られたのがコミニティラジオでした。
- 避難所の開設
- 給水所情報
- 原発・水道工事などの進み具合
- 開店しているスーパーやホームセンター
タイムリーな情報はラジオが教えてくれました。
ここで役立つのが電池で動くラジオ。
停電していたらコンセント式は全く役に立ちません。
かならず乾電池と一緒に電池式ラジオを備えておきましょう。
このラジオがとても便利でかなりおすすめ。
ソーラー充電・電池充電・USB充電・手回し充電の4つの方法で充電ができ状況によってちがう災害のときでも1台あれば安心です。
また懐中電灯にもなるという優れもの。
必ず1台は備えておきましょう。
レトルト食品などの食料
水の次に人が生きるために必要な食事。
冷凍食品も便利ですから備えておきたいですね。
しかし停電になってしまったときは1日ほどしか持ちません。
冷凍食品は1日分ほどにしてレトルト食品などを多く備えておくことがおすすめ。
- レトルトカレー
- パスタ
- パスタソース
- カップラーメン
- インスタント味噌汁やスープ
パスタは乾麺を水につけておくと茹で時間が1~2分短縮されます。
また温かいものを食べたくなるのでインスタントのみそ汁があるといいです。
温かいものを食べるだけでもホッとしたことを覚えています。
フリーズドライのみそ汁なら日持ちもするし、お湯をそそぐだけで簡単に飲めます。
このみそ汁は種類も豊富で30個も入っているので災害のとき必ず役に立つものです。
私はいつも常備しています。
非常食はおいしいものがいいですよね。
美味しい非常食をランキングにしましたのでこちらもあわせて参考にしてみてください。
おいしい非常食ランキング9選!本当に必要な量はどれくらい?買い占めが始まる前に準備しておこう!
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カセットコンロ
いまはオール電化でIHヒーターを使っている人も多いですね。
わたしの自宅もIHヒーターでしたが、IHヒーターは停電になってしまったときまったく使えません。
そのためカセットコンロを1台用意しておくと役に立ちます。
大阪北部地震でわたしの友人が被災したときのリアルなお話です。
こんなやりとりがあり友達は安心したようでした。
カセットコンロとカセットガスもセットで備えておきましょう。
こちらのカセットコンロはキャリーケースがついているので持ち運びにも便利です。
100均で買えるもの
災害のときに役に立つものは100円ショップで買えるものが多いです。
- ウェット除菌シート
- マスク
- 紙さら・紙コップ・わりばし・使い捨てスプーン・フォーク
- レトルト食品
- 肌着やくつ下など
- 電池
肌着やくつ下などは水が出ないため洗濯ができません。
100円で買えるので使い捨てのつもりで家族のぶん用意しても経済的。
緊急時には「もったいない」など言っていられないのも事実。
除菌シートは水がでないためお手ふきなどに使います。
断水のときは衛生面でも気をつけなくてはいけません。
もし、体調が悪くなってしまっても病院が開いていない状況もあるんです。
実際に台風19号の水害では避難所では、集団感染などもありました。
アイポッシュは薬剤師さんにおすすめしてもらったもの。
感染対策はもちろん、花粉などにもいいということで我が家では必ず常備しています。
また紙ざら・紙コップは食事のときにとても便利でした。
食器にサランラップをひいて使う方法もありますが、サランラップは破れてしまうこともあり、けっきょく洗わなくてはいけないということも。
実際買いに行ったら、紙ざら・紙コップ・電池もお店からなくなっていました。
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女性や赤ちゃんのグッズ
避難所にいても支援物資でも不足しがちなのが女性の生理用品や赤ちゃんの粉ミルク・紙おむつなど。
「必要」と言いにくいこともあり自分で備えておくものとして考えておきましょう。
いまでは赤ちゃんの液体ミルクもあるので便利ですね。
かならず備えておきましょう。
ガソリン・モバイルバッテリーは常に満タンに
車を持っている方は常にガソリンを満タンにしておくクセをつけておきましょう。
備えておくのに一番たいせつといっても過言ではないです。
東日本大震災のとき、わたしの車のガソリンは残り1/3しかありませんでした。
ガソリンスタンドはどこも開いておらず、ガソリンスタンドが開くという情報がラジオから流れれば早朝から3時間待ちの状態。
1週間は自宅で過ごしましたが、原発事故のこともありスーパーも開店せず食料もなくなりました。
そのため切羽詰まって、県外の親戚の家に避難することに…。
幸い夫が仕事で使っている車にはガソリンが残っていたためその車で避難できましたが……。
それからは、今でも地震が多かったり地震の体感を感じるときは必ずガソリンを満タンにします。
ちなみに、わたしの自宅は停電はしなかったのですが、北海道の大地震のとき友人は一人暮らしで、外の道路も壊れてしまい避難所に行けるまでに4日かかったそうです。
それまで停電中の自宅にいて困ったのは携帯の充電だったそう。
- 情報収集をしたいけれど携帯のバッテリーがなくなる。
- 外部との連絡が取れない
このようなことが実際に起こるのです。
だからこそモバイルバッテリーは常に満タンにしておきましょう。
このモバイルバッテリーならiPhone・Androidにも対応していますし、ソーラー充電できるのでかなり災害時に役に立ちます。
1週間~10日間は自分でしのげる備えが必要です。
地震の前に体調が悪くなることがあてはまる人もいるかもしれません。
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日用品
日頃から備えておきたいものとして日用品があります。
- ティッシュペーパー
- トイレットペーパー
- 洗剤類
- 歯磨き粉
これらについては、いつもスーパーに行けば売っているもので「いつでも手に入る」と考えている人が多いです。
でも災害時にはその「スーパーが閉まってしまう」ということが実際にあるのです。
だからこそ、「いつも手に入るんだ」という考えを捨てて常に自宅には使う分ともう一つはストックしておきましょう。
避難所に入れずに自宅避難することになれば必ず必要になります。
寝室にスリッパかスニーカー
地震が起きてからも余震は多くありました。
実際、3月11日の大震災のちょうど1か月後の4月11日。
福島県いわき市では震度6弱の地震が起きました。
「大きな地震がきたらもうこれ以上の地震はこないだろう」という気持ちは捨ててください。
寝室にスリッパかスニーカーを置いておけば、たとえガラスが割れてしまった中でもケガすることなく避難することができます。
スリッパなら頑丈なものがおすすめ。
地震災害でいちばん備えておきたいのは危機感
地震などの自然災害はいつ起きるかわかりません。
今起きていないからと危機感がなくしっかりした備えができていない人もいます。
実際にわたしは慌てて食料や水などを買いに出かけることもなく「すごい地震で怖かったね」といいながら家の壊れたものを片付けていました。
このとき危機感のある人はその日の夜にコンビニにあるパンや売っているものを買っていたのでした。
のんきな私は、まさか次の日に水道の水が止まるなんて考えてもいませんでした。
それからスーパーやコンビニに行っても水も売り切れ、品物も少なくほぼない状態に。
その後、スーパーも開店せず、食べ物もなくなり困り果てることに!
一番たいせつなことは個人が危機感を持って日頃備えておくこと。
この記事で紹介したグッズは最低限あるとよいものです。
それぞれ人によって必要なものはちがいます。
地震災害がおきてからでは品物は売り切れてしまうんです。
物流がとまるためネット通販でも購入できないということも。
かならず買えるときに購入しておくことを心がけておいてくださいね。
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