「50年に一度あるかないかの災害が起こる可能性が高い」ときに出るのが大雨特別警報ですが、ここ数年では毎年のようにどこかで発表されるほどとなっています。
結論からいうと、「大雨特別警報がでたとき」には避難は完了していなくてはいけません。
大雨特別警報が出たときには「できるだけ命が助かる行動をする」ということ。
外の状況を確認し、無理して避難所に行くのではなく2階以上に垂直避難をするなどの行動が必要です。
私は「令和元年 東日本台風」で大雨特別警報が出た災害を経験しました。
いざ大変な状況になったとき、避難しなきゃと思っても遅いんです。
そこで実際に自分の住む地域で出たらどんな行動をすればよいのかをリストにしました。
この記事でわかること
- 大雨特別警報がでたときの行動リスト
- 情報を得る場所
- 大雨警報と大雨特別警報とのちがい
- 避難のタイミング
経験談も交えて詳しく解説しますね。
大雨特別警報とは
大雨特別警報は5段階のレベルに分けられた最大レベルの警報です。
大雨特別警報とは重大な災害が起こるおそれが著しく大きい場合に、気象庁が警告のために発表する情報。
警報の一種ではあるが、警報の発表基準をはるかに超える規模で起きるような甚大な被害が発生する恐れがあり、最大級の警戒をする必要がある場合に適用される。
大雨特別警報は5段階のうち最も危険な警戒レベル5に相当する。
wikipediaより引用
大雨特別警報は2013年8月30日から始まり
平成27年に起きた「関東・東北豪雨」
平成29年に起きた「九州北部豪雨」
平成30年に起きた「西日本豪雨」
令和1年に起きた「東日本台風」
などが最近では大雨特別警報がでた災害でした。
避難勧告や指示の情報はどこから得る?
大雨警報や特別警報などは、気象庁から発表されるのでテレビやラジオで確認することができます。
逆に避難勧告や避難指示の情報は、住んでいる市町村から発表されます。
しかし、大雨の場合、市町村からの防災無線は雨の音で打ち消され、聞こえないということがあります。
だからこそ、市町村からの指示をただ待つのではなく、自分から情報収集するように心がけましょう。
情報は
- 防災アプリ
- テレビ
- ラジオ
- SNS
から得ることができます。
実際に「令和元年 東日本台風」を経験したとき、現状の情報を得られたのはTwitterでした。
ただし、SNSはすべてが正しい情報とは限りません。
実際にはフェイクニュースなどもあるのが現実です。
SNSだけに偏るのではなく防災アプリやテレビ、ラジオなどからも情報を得るようにしましょう。
大雨特別警報が出たらどう行動をすればいい?
大雨特別警報はいきなり出るものではありません。
むしろ大雨特別警報が出てから行動するのでは遅すぎます。
気象庁から
大雨注意報→大雨警報→大雨特別警報
必ずこのように段階的に発表されるため、天気予報やテレビ、ラジオ、防災アプリなどをこまめにチェックしておきましょう。
とるべき行動リスト
大雨特別警報が出るほどの大雨を経験すると不安だしパニックになってどう行動したらいいのかわからなくなってしまうこともあります。
だからこそ、警戒レベル2~3の頃から前もって準備しておくことがとても大切になります。
取るべき行動リスト
- 学校・会社などからなるべく早く帰宅する
- テレビ・ラジオ・防災アプリなどで情報を収集する
- 自分の住んでいる地域のハザードマップを確認する
- 携帯の充電を満タンにする・ラジオ・懐中電灯などを準備する
- 非常用持ち出し袋の中身を確認する・常備薬など必要なものを入れておく
- 在宅避難に備えて食料品と水を準備する(水は多めにタンクに貯めておく)
- 浸水に備えて大事なものは2階に上げておく
- いつでも避難できる状態にしておく
ハザードマップの確認
まずは、自分の住んでいる場所の近くに河川がないか、土砂災害が起きるかもしれない山の斜面などがないかを確認しましょう。
自宅付近の川が氾濫する危険があるかどうか、土砂災害の危険度などをくわしく調べておきましょう。
そして、万が一、大災害に見舞われた時のシミュレーションをします。
「どこに避難すればよいのか」など家族で話し合いをしておくことも大切です。
大雨特別警報について理解しておく
大雨特別警報について理解しておくと危機感を持ってスムーズに行動することができますね。
大雨特別警報が発表されるときは「その地域で50年に一度あるかないかの局面」がすでに起きているか、予測される場合です。
大雨注意報 | 大雨による洪水や土砂災害が発生する恐れがあることを伝える |
大雨警報 | 大雨による災害の危険が高まった状態。避難が必要になることもあり、強く警戒を呼びかける。 |
大雨特別警報 | 命の危険がともなう大災害が起こる緊急事態であることを伝えるもの。災害の発生がすでに起こっている、または予測される場合の緊急事態に発表。 |
備蓄品・持ち出し袋などの中身を確認する
災害時に起こるのが断水と停電です。
食料品や水など、災害が起こってから買い物に行くことは難しいです。
だからこそ、いかに日々の備えができているかが重要となります。
非常食や100円ショップで揃えられる防災グッズを以下の記事で紹介していますので参考にしてみてくださいね。
おいしい非常食ランキング9選!本当に必要な量はどれくらい?買い占めが始まる前に準備しておこう!
続きを見る
防災グッズリスト保存版!100均で集めるアイテムまとめ【2021】
続きを見る
避難するタイミングの見極め
避難勧告や指示は自治体が気象庁からの発表をうけて出します。
スマートホンを持っている方であれば、何度も避難指示や避難勧告が通知されますね。
気象庁HPの「キキクル」もご自分が住む地域の洪水・土砂災害などの危険度が詳細にわかるようになっています。
ではどの段階で避難を決めたらよいのでしょうか。
小さいお子さんや高齢者など避難に時間がかかる方は、迷わず避難準備情報が出た時点で行動しましょう。
前もっての行動がとても大切になります。
なぜなら迷っているうちに避難するタイミングを逃してしまうからです。
避難のタイミングを逃してしまったら
もし避難のタイミングを逃してしまったら、
自宅の2階以上に垂直避難する
近所の高い場所にとどまる
そのうえで、早いうちに救助を要請しましょう。
過去の豪雨災害では、無理に避難しようとして、途中で動けなくなってしまう方や命を落としてしまう人もいました。
大雨特別警報は急に発表されるわけではありません。
テレビでも前もって「大雨特別警報が出る可能性があります」と伝えてくれます。
たとえ、とりこし苦労になったとしても命を守る行動をすることの方が重要です。
令和元年の東日本台風の経験から
私が住んでいるいわき市では、台風19号による大雨で夏井川が氾濫し多くの方が浸水被害と断水被害に遭いました。
東日本大震災にも遭い、災害に見舞われる機会が多い地域だと感じます。
「まだ大丈夫」と思っていたらあっという間に川が氾濫してきます。
水って本当に怖いです。
だからこそ、日頃の備えがその後の自分や家族を救うのだ学びました。
新型コロナウィルスの心配から、避難所に行くのも戸惑う方もいるでしょう。
まずは、自分のいる場所が安全な場所かをハザードマップで確認することから始めてください。
そのうえで、
- 自宅避難にするのか
- 車中避難にするのか
- 避難所に行くのか
を決めておきましょう。
車中避難についてはこの記事も参考にしてください。
そして、もしこれから引っ越しや家を建てる方がいるならばその場所は災害に強い安全な場所なのかを確認してから決めることも大切です。
大雨特別警報が出たらとるべき適切な行動:まとめ
地球温暖化の影響から、これからも大きな台風が発生する確率が高くなりつつあります。
私たち人間は、自然には抗えません。
だからこそ、日頃の備えを万全にして知識を得ておくことで大切な人を守ることができます。
大雨特別警報が出る前にはすでに避難が完了していることが命を守るために重要なこと。
適切な行動をするために自分の見える場所に行動リストを貼っておくのもいいですね。
行動リスト
- 学校・会社などからなるべく早く帰宅する
- テレビ・ラジオ・防災アプリなどで情報を収集する
- 自分の住んでいる地域のハザードマップを確認する
- 携帯の充電を満タンにする・ラジオ・懐中電灯などを準備する
- 非常用持ち出し袋の中身を確認する・常備薬など必要なものを入れておく
- 在宅避難に備えて食料品と水を準備する(水は多めにタンクに貯めておく)
- 浸水に備えて大事なものは2階に上げておく
- いつでも避難できる状態にしておく
ぜひ参考にしてみてください。
参考記事